2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、Laudato si',主に賛美』(マシア訳・意訳・訳注を含む)つづく、6章209-215,、

人類と環境世界との契約のための教育209.文化的にして生態学的な危機の深刻さに関する意識は新しい生活様式の慣習を生み出すべきです。現代の進歩も現代の消費のための商品と快楽の山積も人間の心を満たし、人生に意味を与えることができないと言うことを多…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、主に賛美、Laudato si'』J.マシア訳 (意訳・解釈)、続く204−208 

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、主に賛美、Laudato si'』J.マシア訳 (意訳・解釈)、続く202-208 第6章生態学的な教育および精神性[霊性]Educación y espiritualidad ecológica202. 多くの[分野で行われている]ことにおいて軌道修正して方向付…

教皇フランシスコ『らうだーとシ、Laudato si'、主に賛美』、(つづく、5章,163 -201)

17:59 | 編集第5章問題への対応と行動の指針163. これまで、私は人類の現在の状況を検討しようとしました。そして、環境崩壊を引き起こす人間の責任および私たちが居住する地球を傷づけるヒビ(皹)に留意しました。この現実を凝視することによって方向転換…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、主に賛美、Laudato si'』(つづく、5章、163−165)

. 世代間の公正 159. 共通善の概念も、将来の世代に及びます。国際経済危機は我々の共通な運命を無視することの有害な影響を痛々しいほど明らかにしました。我々の後で来る人々を除外することができません。我々は、世代間の連帯性をぬきにして持続可能な発…

教皇フランシスコ『らうだーとシ、主に賛美、Laudato si’』(つづく

共通善の原則156. 総合的な生態学を考えるとき共通善の理念が欠かせません。共通善の原理は社会倫理を統一させる中心的な役割をはたします。共通善は、「集団と個々の成員とが、より豊かに、より容易に自己完成を達成できるような社会生活を達成できるような…

教皇フランシスコ回勅『らうだーとシ、主に賛美、Laudato si'』(つづく、4章、147 -149 ,152 -154)。

エコロジーと日常生活 147. 真の開発は生活の品質に肝要な改善をもたらす努力を含みます。そのため、人が生活を送る場を考慮に入れなければなりません。これらのセッティングは、我々の考え方、感じ方、行動の仕方に影響を与えます。我々は、部屋、我家、職…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、主に賛美、Laudato si』 (続く、4章、143−146)

エコロジーと文化143.自然の遺産があると同様に、脅かされている歴史的・芸術的・文化的な遺産もあります。この遺産は、その地域の共有アイデンティティの一部であり、その場所に住むのに適した都市を築き上げる基盤でもあります。[環境都調和しているすみ…

教皇フランシスコ回勅『Laudato si, ラウダート シ、主に賛美』

第4章 総合的な生態学を求めて 137. すべてのものが互いに関係しあっているし、現代の諸問題を考える上で世界的な危機の諸要素を考慮に入れる必要もあるので、今ここで一歩とどまって人間的・社会的な視点を含む総合的な生態学の種々の側面を考察するように…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、主に賛美、Laudato si'』(続く、122ー123)。

実際の相対主義への懸念122. 偏った人間中心主義は、偏ったライフ・スタイルとつながります。使徒的勧告『福音の喜び』に、我々の時代に特有の実際的な〔事実上、実生活の〕相対主義が「教義上の相対主義より危険なものでさえある」と私は注意しました。人間…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、Laudato si'、主に賛美』(続く、3章115 〜121)

近代の人間中心主義の危機をのりこえて、自然観・人間観・神観の統合 115.近代の人間中心主義は、逆説的にも、結局現実よりも技術的な理性を重んじることになりました。Guardiniが言うように、「人間はもはや妥当な規範として自然を感じとっていないし、自然…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美、Laudato si'』(邦訳つづく、3章113-114番)

一歩とどまって、人生の深みの次元を取り戻そう113. 人々がもはや幸せな将来を信じないようです。人びとは、もはや盲目的により楽しい明日を現在の世界の状況やその技術的な能力から期待できないと思っている時が多いです。人類と歴史の発展はかならずしも科…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート シ、主に賛美、Laudato si'』(つづく、3章110番〜112番)

技術支配のパラダイムよりも広い視野に立って現実をみよ! 110. テクノロジーに特有な専門化は、より大きな全体を見る広い視野を持つことをこ難しくします。知識の細分化は具体的な適応のために役に立つことがわかりますが、それは全体的にものを捉えること…

教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ、主に賛美、Laudato si'』(つづく、3章107番〜109番)

[人間不在の技術と人間不在の経済優先主義というパラダイム(考え方)に対する懸念]107. 科学とテクノロジーの方法と狙いに個人の命と社会の働きを形づくる認識論のパラダイムに頼る傾向から、今日の世界の多くの問題が(たぶん無意識のうちに)、生じると言…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、Laudato si'、主に賛美』(続く、3章106)

II. 技術者支配のパラダイムの国際化 106. 基本的な問題は深いです。人類がテクノロジーの開発を受け入れるに当たって画一的にして一面的なパラダイムを肯定しました。このようなパラダイム(考え方)は未分化で一次元的なパラダイムによってを受け入れ、発…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート。シ、主に賛美』 (つづく、第3章、101番〜104番)

第三章人間における生態学的な危機の根幹101. 人間における生態学的な危機の起源を認めることなく、徴候を記述するだけでは役に立たないでしょう。人生と人間の行動に関する現実に合わない歪められた理解の仕方があります。その目で現実を見れば、現実に害…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』(つづく、89番〜96番)

普遍的な一致 89. この世界の被贓物は、所有者のないものではありません。「彼らはあなたのものです、神よ、あなたがいのちの友」(Wis 11:26)。そこにわれわれの信念がもとづきます。我々はみな同じ唯一の父なる神から作られた者であり、見えない結びつき…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』(つづく、84-87)。

各被造物のメッセージと被造界の調和84. 各々の人間が神のイメージであるという我々の主張は、我々を各々の生きものにはそれ自身の目的があるという事実を見落させてはいけません。どれ一つも無駄な存在ではないという事実を見落させてはいけません。全物的…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』(つづく、2章76・78)

宇宙の神秘76. ユダヤ教とキリスト教の伝統において、「創造」という語は「自然」より幅広い意味を持ちます、なぜならば、あらゆる生きものがそれ自身の価値と意味を持つ神の愛する計画とつながっているからです。自然は研究・理解・制御される対象とみなさ…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』 (つづく、2章、65番〜70番)

(2章、II ) 聖書物語に見る知恵65.... 創世記の最初の創造物語では、神の計画は、人類をつくることを含みます。人間の創造の後、「神は、作られたものは皆よかった」(Gen 1,31)。各人間はが愛によって造られ、神の似た姿として(cf. Gen 1, 26)作ら…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』 (つづく、48・54)

V. 地球上の不平等48. 人間の環境と自然環境は、同時に悪化します。人間・社会的退廃に関連した原因に注意しない限り、我々は環境劣化と十分に戦うことができません。実際、環境の、そして、社会の悪化は、地球で最も弱い人々に影響を及ぼします。「環境への…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』(続く、43・47)。

IV. 人の生活の品質と社会の崩壊の低下 43. 人間もこの世界の産物で、生命と幸せに対する権利を楽しんでおり、独特の尊厳を授けられます。それで、私たちは環境悪化(発展と使い捨ての文化の現在のモデル)の人々の命に対する影響を考えたいす。44. この頃は…

教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ、主に賛美』(続く、27,28、32,33、41,42)

ラウダト・シ つづく 水の問題27. 現在の状況の他の指標は、天然資源の枯渇に関係があります。先進諸国社会の裕福な階層における消費の現在のレベルを保ち続けることが不可能です。そこで、浪費し、ものを使い捨てる習慣は先例のないレベルに達しました。地…