教皇フランシスコ回勅『主に賛美』『ラウダート・ シ』Laudato si!

教皇フランシスコの回勅『主に賛美』『 ラウダート・シ』 Laudato si!

生き物の共通な住家なる大地を世話しよう!


1 «Laudato si’, mi’ Signore»:「わが主に賛美」とアシジのフランシスコが謳い、この美しい歌をもって地球が私たちの共通な家であることを思い出してくれていた。地球は私たちと存在を共有する姉であり、私たちをその懐に抱き合う美しい母のようなものである。「主に賛美。母なる大地よ、主をほめたたえよう。主は大地を支え、司る。大地は多様な実と色彩鮮やかな花と草を生産する」。

2 このお姉さん(地球)はわたしたちから害を受けると文句を言いそうです。なぜかと言えば、神が彼女に与えたよいものを私たちは乱用し、また無責任に使用するからです。私たちは地球の所有者や主人、それを搾取する権利をもっているという思い込みでそだってきた。罪によって傷ついた人間の心の中に暴力は宿っているが、その影響は土地、水、生き物の病状にも表れる。» (Rm 8,22).そのために見捨てられ、虐待される貧しいもののなかで台地が数えられる。大地もまた「海の苦しみで嘆いている」(ローマ署8、22)。私たち自身も土から出たものであること(創世記2,7)を忘れてしまいます。私たちの体自体は地球のと同じ要素からできており、その空気で私たちが呼吸し、その水によって生かされ、生き返される。


この世のものでは私と無関係のものはなく、なにものに対しても無関心ではいられないのです


3 五十年前のことですが、世界中恐れられていた核戦争の脅威を前にした教皇ヨハネ23世は『地上に平和を』という回勅を著しました。その中で戦争を否定することにとどめることなく、平和への提言をしようとしました。教皇はそのメッセジをカトリック教会だけではなく全世界で善意のあるすべての人宛てに送りました。同じく私は自然環境の地球上の温暖化の問題に直面するに当たってこの地球上に住むすべての人に向かって語りたいと思います。使徒的勧告『福音の喜び』を著したとき私は福音宣教を中心にした改革の過程を引き起こすためには、教会の全員に向かって書きました。今回は全世界のすべての人と対話し、わたしたちの共同住みか(合同の住まい、共通なの家)について話したいと思います。

4『地上に平和』の八年後、教皇パウロ6世はエコロジーの問題にふれ、自然環境の破壊は人間の無制限の活動のドラマ的な結果であると言いました。「自然界を無責任に搾取する人間は自然破壊を引き起こすと同時に自分自身をその破壊の被害者にすることにもなりかねないのです」。 国連連合食料農業機関への25周年の演説においてもパウロ6世は「産業社会発展の結果として新の自然環境の大災害が起こる可能性を指摘し、人類の行動の仕方における根本的な変革の緊急な必要性を訴えました。最も画期的な化学的発展及び技術的な成果や不思議な経済成長は新の社会倫理的な進歩が著もなわないかぎり、人間に対して跳ね返ってくることになるにおです」.