無脳症の胎児 ・認められる中絶・

無脳症の胎児 ・認められる中絶・


人工妊娠中絶が固く禁じられているエルサルバドルで、出産直後に死亡する可能性の高い胎児を妊娠中で、自らも慢性疾患を抱える女性が特例的な堕胎許可を求めていたが、その国の最高裁はこの妊婦の中絶を認めないという判断を示した。

その女性の胎児は無脳症で、脳と頭蓋骨の全部または一部が欠損しており、出産直後に死亡する可能性が高いと診断されていた。

激しい賛否両論が世界中マスコミを賑わしたが、あるカトリック系団体組織は『生命保護』(PRO-LIFE)という理由で、「この場合でも中絶は絶対にいけない」と主張し、最高裁の判断を支持した。

このような極端な意見は誤っているとカトリック倫理神学の立場から私は言いたい。

エルサルバドル国のBEATRIZさんの中絶はみとめられるだけではなく、勧められ出会ったべきとさえ言えます。

(拙著『命の重み』、『脅かされ散る命』、『生命の哲学』参照)

無脳症の胎児の中絶に関してスペイン語で、最近の拙論を参照:

Ley, ciencia y conciencia ante el aborto, EL PAIS誌 (スペイン)、2013年5月10日


http://www.juanmasia.com


http://book.geocities.jp/nknym884/articulobio.html