ニコデモ
六甲教会、聖書研究箇条書き、08-11-17、ヨハネ3
ヨハネ福音書の以下の六ヶ所は「象徴的な物語」の形でイエスがもたらした「新しさ」が語られている。
1. Jn 3、 ニコデモ
2. Jn 4 サマリアでの逸話
3. Jn,5 ベトザタの池での癒し
4. Jn、6 パンの分かち合い
5. Jn、9、 生まれながら目の見えない人の癒し
6. Jn、11 ラザロの甦り
以上の六つの話しは、「象徴的に」イエスがもたらす新しいいのちを述べ、見えるしるし(誕生、水、癒し、光り、パン、甦り)を通して目に見えないもの(永遠のいのち)を悟らせる。
イエスとニコデモとの会話には「上から生まれ変わる」ことが中心テーマである。
「上から生まれる」、「新たに生まれる」ことはどのように理解されるだろうか。この言葉は禅の公案のような謎めいたものであり、ニコデモにとって通じない。イエスはニコデモにその意味を悟らせようとする。「神の息吹によってうまれ変わらなければ、」。。。
ニコデモ(3、1-21)と洗者ヨハネ(3、22・36)ユダヤ教における宗教のあり方を問う二つの動き(ニコデモは既成宗教の指導層から、ヨハネは予言的な立場から)を示す。
イエスはユダヤ教の宗教の中で育ち、その伝統をうけつぎながらも、根本的に新しい信仰の持ち方を説く。
注:誕生のイメージについて次の点に留意したい。1)誕生は別れ、2)誕生は衝撃、ショック、3)子宮内にいる胎児は誕生後のことを予想できない、4、生きることは種々の誕生の連続であり、死も誕生である。