2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

性と愛の人間学(つづき:その3)

現代における性の現状をよく見つめている日本司教団文書『いのちへのまなざし』は、狭い「性の倫理」の捉え方を避け、広い視野に立って現代社会における人間関係のゆがみを告発しようとします。そのため、性の問題を、揺らぐ人間関係という枠組みの中で取り…

性と愛の人間学 (その2)

職員室で次の会話が聞こえました。 A教員は言う、「うちの学校は性教育を取り入れるべきだ」。B教員が反論する、「いや、うちの学校にはそんなものはいらないよ。授業が週刊誌と間違えられると困るよ」。C教員は付け加える、「だけど、性が乱れているからし…

性と愛に関する人間学と倫理の箇条書き (1:健全な性教育)

読者の質問に答えて「性と愛」について連載で取り上げることにしました。箇条書きにすぎないのですが、この箇条書きは、現在、出版準備中の拙著の一部です。ご参考になればさいわいです。 健全な性教育 性教育が必要だという声が多いのに、「性教育」という…

Epiphany (,ご公言の主日 

東の方から知恵のある旅人たちがイエスを拝みにくるという話しをとおしてマタイ福音史家がエフェソ書の著者と同じことを伝えようとしております。つまり、外国人(異邦人)がユダヤ人たちと同じ共同体に所属し、同じ約束に与り、同じ伝統を受け継ぐことがで…